MV=PT=GDP
マネーサプライ(マネーストック)X貨幣の流通速度=物価X物の取引量=GDP です。
日銀は量的緩和をして、日本に存在するベースマネーを増やす。1万円札を刷って刷って刷りまくる。
ただ、日銀が大量に輪転機で作り出すベースマネーは銀行その他が使う市中でのマネーストックにはなかなかもってつながらないことはすでに指摘されています。お金をいくら刷っても市中では必要とされない。マネーストックは極論すれば、年々借金大国で年々上積みされていく国債を買う分、年々増加するだけ。
マネーストックが増加すれば、物価が上がり、GDPが上昇する掛け算の目論見も、、、、マネーサプライがゆっくり上がっても、1990年代以降の失われた25年の日本では、GDPは横ばい。市中でのお金の流通速度・回転速度が上がりません。同じお金の量でもどんどん回していければ、、でもお金が回転しない。企業は日本のデフレマインドに沿った商品のデフレ競争で、、いかに他社より安く作り、安く売るかの競争。金利を下げれば、預金の魅力はなくなり、お金を借りる方が増え、クレジットが増える分、お金の流通回転速度が上がるとの目論見も、、本当に借りる体力のある人、企業はなかなかお金を借りての新たな投資先を見いだせず、、ゾンビ企業の延命に使われているとの指摘がされています。気づいてみれば、金利もすでにゼロ~マイナスに突入していて、これ以上金利を下げられるのかどうか。
株高、REIT高政策も、、個人投資家としては非常にありがたいのですけど。。。例えば、REITを目いっぱい上げて、都心のビル賃貸料を上げていくことが、本当に良いのかどうか。。投資家は潤うかもしれませんけど、実際に借りるひと、企業は、それで、積極的にオフィス、店舗、住居を借りるのか。REIT、賃料は上がったけれども、だれも借りなくなって、結局お金は市中を回転しない、、では本末転倒かもしれません。
日銀による日銀砲で、根本的には何ができるのか。。。
GDPについては、また、、、、GDP=消費+投資+政府支出+純輸出
という考え方も成り立ちます。
やはり消費、投資を促すことができれば。。。ただ、なかなか、消費、投資を促すことはできず、日本化の下げばれるデフレ寸前の米国への輸出増も期待しきれず、今期待されているのは、補正予算。間違いなくGDPには効くでしょうから、個人投資家的には株価面からも支えられてありがたいのですが、日本の財政悪化、年金・医療・介護資金の縮小から、日本国民のマインドを委縮させるなら。。。今までの失われた25年での政府支出は箱ものと化し、、中国でのリーマンショック後の4兆元投資も、現在中国では過剰在庫としての負担増。。。
デフレを25年にわたり続けた日本。デフレマインドは庶民、企業にいきわたり、先進国でGDPの6、7割を占める消費を日本で上げていくのは、また、投資を上げていくのはなんとなく難しそう。。。
政府には根本的は何ができるのか。
25年デフレに苦しみ、GDPが伸びない日本。どうやって、お金の回転を上げていけるのか。どうやって貸し出し(クレジット)をふやせるのか。もう無理そうにも思えてしまう。
日銀、政府の政策が今後効果を発するのか。何か産業に大きな革新が出て、新たな消費・投資需要が出るのか。はたまた焼け野原となった野原にまた自然に植物が芽吹くように、時間が自然に癒して回復させてくれるのか。。。
暗くなりますけど、夜明け前が一番暗いなら。この先、自分の気持ち、日本国民の気持ちが暗く、閉塞したところは、冬の終わりと考えたいです。
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